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登山計画の立て方

 

一般的な注意点としては、目的の山をよく知る事が大切です。
初めにガイドブックと地図により目的の山を調べる事がスタートとなる。


1、目的の山の登山口から山頂までの高度の差を確認する。(地図によるルート確認も)

1) 登山者の一般的な高度を登るスピード=300m/時です。
2) 北岳、穂高、等は1500mの高度差があるので、1500m÷300m=5時間
3) 谷川岳は1200mの高度差なので1200m÷300m=4時間かかる。
4) 富士山は1470mなので1470m÷300m=約5時間(5〜6時間かかる)
此れは標準で中高年は此れより遅い人もいますので、メンバーを見て時間は考える。
現在は登山地図にタイムが書かれているので其れを参考にし計画することが一般的です。


2、高度差による困難度

5) 500m〜1000mまでは2時間〜3時間で登れるので負担は少ない。
6) 1000m以上の高度差になると、中高年には負担となってくるので、注意する。
7) 1500mに近くなると、5〜6時間かかり大きな負担となる。
8) 山頂までに峰がある場合は昇り降りするので、高度差がよりプラスされる。
9)山は無理すれば登れますが、余り無理すると体力が落ちて雨や初雪(降雪)で低体温症となり疲労凍死遭難を引き起こすので、余裕ある登り方が大切です。
注)中高年の山登りでは、一般的に日帰りの山登りでは5〜6時間以内としたい。
10)高山における酸素濃度と人間の酸素吸収力と疲労も考える。


3、車利用での注意点

11)登山口まで車が入れるか。入れなければ何所から歩くか。
12)登山口に駐車場があるか、何台くらい駐車出来るか。(台数、大型による注意)
13)車により参加人員も限定される事があるので、事前に例会で話しておく。
14)参加者が多い場合いはマイクロバスの利用も多くなったが、雨のときの行動計画、又はキャンセル料も事前に参加者に伝えておく。(リーダーの考えを伝える)


4、岩場や沢沿いの道のある時は必ず、会で常備の安全ロープセットを持っていく。
5、歩行時間の長いルートでは、途中で下山できるエスケープルートを考えておく。
6、沢登り

1) 目的の沢のルート図をよく見て、大きな滝が何箇所あるか、高さは何メートルあるか確認しておき、その場でザイルの使用の有無を考える。(自分の力量に合った沢を選択する)
2) 水量の多さに関して調べておく。
3) 沢の長さと源頭の藪漕ぎの長さの調査。
4) 下山路に関しても安全で短時間で下山できるルートを選ぶ。
5) 沢の途中でやめる事も考え、エスケープルートも調べておく。

 

7、雪山

1) 山頂への登山ルートの決定。(一般的には最短ルートを選ぶ。)
2) 積雪の多さを調査しておく。
3) ルートの樹林帯の長さと高山帯の長さを調べて登山時間を推定する。
4) アイゼン、ワカンの使用が何所で必要か考えておく。
5) テント場を何所にするか、考えておく。(樹林帯がベスト)
6) 夜も長く楽しみは食事と酒なので、食料計画も大切である。