高速道路でタイヤがバーストした話
10月初めの週末、山仲間と一緒に紀伊半島に位置する大峰山と大台ヶ原の2座に登った後、地元の草加に車で帰る途中、高速道路上でタイヤがバーストするというアクシデントに見舞われた。突然の出来事にパニックになるのを抑えながらも車を左車線の端に停め、JAFを呼んでタイヤを交換し、なんとか無事に草加に帰ることができた。
バーストの心当たりはあった。大台ヶ原の登山口駐車場から降りてくる際、車道にあった大きめの石を踏んだ記憶があった、がそれが原因かどうかは定かではない。とにかくこのような大きなトラブルにも関わらず、当初予定から1時間程度の遅れという最小限の被害で草加に戻ってこられたのは、いくつもの幸運が重なったおかげである。
もくじ
幸運その1 – バーストした「場所」が良かったこと。
この場所というのは二つあって、一つは車を停止させたのがICからの合流車線の先端部分にあるゼブラゾーン内のスペースで、後続車から追突される危険が極めて少ない安全な場所に停められたことだ。これが普通の走行車線だったら追突されるリスクや、車線を一つ塞いで酷い渋滞を起こしていた可能性もあった。もう一つは停止させた場所が新東名に入る手前の刈谷IC付近であったため、次の豊田東ICを降りてすぐにタイヤを交換できる店が見つかったことである。後から聞いたのだが、新東名は山の中に造られているためICを降りても市街地までかなり距離があるらしく、もし新東名にがっつり入った後の事故であれば、高速を降りた後の店探しに難航していたに違いない。

幸運その2 – 事故が起きた時間帯が夕暮れ前であったこと。
JAFにスペアタイヤへ交換してもらったものの、鍋のふたのような薄いスペアタイヤで草加まで帰るにはまだまだ距離があった。JAFの人曰く、スペアタイヤはあくまで緊急的なもので、80km/hの速度で距離にして80kmくらいまでの走行が目安らしい。スペアから新しいタイヤに交換するためにICで降りた時刻が17:30頃で、近くにあるタイヤ館が18時閉店ということでかなりギリギリであった。閉店の15分前くらいにタイヤ館に飛び込み、タイヤを交換してほしい旨説明すると、店のスタッフの方々は嫌な顔一つせずにてきぱきと対応してくれ、見事18時までに作業を終えてくれた。これが店の閉まった遅い時間帯だったら、最悪車を置いて一同新幹線で帰るはめになっていたかもしれない。

幸運その3 – 事故当時一人じゃなかったこと。
同乗者にJAF会員がいたり、事故経験豊富(?)なメンバーが保険のアドバイスをくれたり、何より同乗者がいたおかげで心強く、一人でパニックにならずに済んだ。事故に遭っても落ち着いて対応できる状況、これが一番大きかったかもしれない。
幸運その4 – タイヤ交換。
その1にも関係するが、降りた豊田東ICは自分の乗っているトヨタのお膝元。ポピュラーな車種であったためタイヤの在庫もすぐに見つかり、1本から交換してくれた。これがマイナーな車種やインチアップ等の改造をしている車だったら最悪4本全てホイー ルごと交換するはめになっていたかもしれない。
最後に所感と教訓。
・スペアタイヤの有無とその保管位置を事前に確認しておくべし。最近ではスペアを積まない車も増えてきているらしい。
・発煙筒のチェック。有無のみならず自分のように使用期限が切れて使えないと意味がないため、使用期限も事前に確認が必要。三角表示板があると尚良いだろう。
・JAFには入ろう。もし非会員であればスペアタイヤへの交換だけで2-5万円ほど掛かるといわれたがJAF会員がいたため費用はゼロ。この事故を受けて自分も即入会したのは言うまでもない。
・関係者の対応の早さに頭が下がった。交通管理隊、JAFおよびJAFの後方支援、保険会社、タイヤ館等、今回関わったすべての方々に素早く対応していただいたことが本当にありがたかった。
今回、1泊2日の弾丸ツアーで臨んだ大峰山・大台ヶ原への遠征山行。色々な意味で忘れられない山行になった。
記 Sady

