山と文学について
1.山の文学の分野
- 山行記録と登攀記録
- 山の紀行文
- 山に関する随筆、随想
- 山に関する俳句、短歌、詩文
- 山に関する小説と純文学
- 山の画文集
- 山の写真集 (時間が無く少ししか説明は出来ない。)
1.山行記録と登攀記録
多くの山の山行記録と登攀記録には「人間の勇気に対する感動と生きる事の喜び」を感じさせてくれる、文学的な価値ある著書が大変多い。
山行記録や登攀記録は世の中に沢山あるが、人を感動させるには命がけの山登りが必要であり、時代の先端の山登りを行った人の記録が多い。故に多くの名著の作者(登山家)は山で死んでいることが多い。新しいところでは「雪煙をめざして」の著者である「加藤保男」も同様で、厳冬期のエベレスト登頂後に帰らぬ人となってしまった。
2) 山の紀行文
旅の紀行文は純文学と言われる分野にも多くの名著が存在するが、山に関する著作も多い。初期の山の紀行文としては山水物の本が多い。
明治26年発行 大正7年発行 日本百名山の分布図(初版、日本百名山より)
歌人「若山牧水」も沢山の山旅をしており、「みなかみ紀行」には信州と上高地を、そして草津温泉から、沼田市、金精峠、日光に旅した紀行が書かれています。大正時代に全て足で歩いた記録です 。
大正13年初版「みなかみ紀行」 昭和46年初版「山頂の想い」 現在は紀行文と言う形式が廃れ、この種の山の名著は無くなりました。
山に関する随筆、随想 随筆、随想と言う形式は山に関するあらゆる事を自由に書く事が出来、本も多いが名著が多い。登山者の山に関する思いを書いた本と理解すれば良いと思います。