岩トレに参加してきました
岩登りをする人はどうかしてると思っていた。
あんな危険な行為をする人たちとは距離を置かねばと考えていた。
しかし山の会で毎年計画されるという岩トレ、募集要項にアイゼントレーニングしたい人は冬靴とアイゼンを持ってくるように、という記載を見つけ、これは将来的に役に立つと思い参加を決めた。
雪のある岩稜帯に行くこともあるだろうし、昨年先輩からハーネスのお下がりをもらったし。
岩トレ会場は飯能にある阿寺の岩場と呼ばれる場所。
最初は2~3m程度の岩壁で練習。
なるほど、今日は一日ここでロープワークだったりアイゼン装着して登ったりするんだな、これはためになるな、アイゼンでうまく登れるかしら、などと考えていた。
初心者組が交代で何度か2~3mを登ってウフウフキャッキャとしていたら、んじゃあっちに行こう、と半ば強制的に本物の岩壁に連れて行かれた。
あの人達とは距離を置いていたはずなのに。
あいだを端折ってしまうが、岩トレ一日が終わってみるととにかく楽しかった。
ハーネスにしっかりロープが結んであり、よっぽどトップの支点が崩れるか、自分でロープを外さない限り落ちることはなく、危険性は低いということがわかった。
もちろん怪我をする可能性はあるかもしれないが、普通の縦走登山でもけがすることはある。
それにスラブを登るのに、クライミングシューズのフリクション性能を実感できた。
冬靴であんなに苦労したのに、(借りた)クライミングシューズだとヒョヒョイと登れた。
距離を置くつもりだった岩好きの人たちの気持ちが少しだけ分かり、ちょっと距離を詰めようかと思わせてくれた岩トレでした。
記:インド人