赤岳とハロと富士と嫉妬
9月7日(火)久々の晴れ
「このキノコ食えますか?」
「ここ登っていいですか?」
「ビール飲んでいいですか?」
「赤岳鉱泉寄れますか?」
次々と質問されながら、行者小屋を経由して赤岳山頂を目指す。
森林限界を超えたあたりから、質問は無くなりブハァブハァと鳴き声がする。相棒のAくんは、相当キツイらしい。
空を見上げると太陽を囲む「ハロ」。
雲海から稜線が浮かび上がり、真っ青の空に雪冠し始めた富士がきれいに見えた。
一瞬、Aくんも黙って景色を見ていた…。
時々思う…
計算、打算で生きざるを得ない生活の中で、そのカテゴリーで区分されないAくんは、俺より素直に感動してるんじゃないかと。
記:お遍路さん